「好きなこと」は何歳からでも始められる! 超元気スーパーシニア3人に学ぶ健康長寿術

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「日本一」を目指す90歳「卓球女子」も初めは60歳から

飯島教授「フレイルの時期で一番重要なのが、頑張れば健康状態に戻れるということです。まだ間に合う!という点が大切なのです」

   実は、ウインドサーファーの中村さんも、フレイル状態から身体能力を戻せた人のお手本だ。運動を始めたのは64歳から。学生時代はボート部だったが、就職後まったく運動をしないまま定年を迎えた。若い頃の思い出を胸に再び海へ出ようと決意。しかし肉体は衰え、公園の坂道を上がるだけで息切れした。中村さんは毎日コツコツ自転車をこぎ、3年後には50段の階段を一気に駆け上がることができるようになった。

   そんな中村さんの気がかりは、マリンスポーツが若い人ばかりだということ。60を超えたオジサンが受け入れてもらえるだろうか? えいやとサーフショップに飛び込むと、若いサーファーが笑顔で受け入れてくれ、今では最年長サーファーとして人気者に。

飯島教授「フレイルから元に戻るためには、運動や食事ももちろんですが、人との交流が大事なのです。中村さんの場合は『もう年を取っているから』とあきらめず、若い人の中に飛び込んだことが分かれ道になりましたね」

   続くスーパーシニアは、「卓球日本一」を目指し練習に励む東京都の萩原昭子さん、90歳。2017年3月の東京卓球選手権大会90代の部で準優勝した。力強く正確なプレイは、とても若々しい。卓球は足腰や心肺機能を高め、高齢者にオススメのスポーツだ。実は、萩原さんがラケットを持ち始めたのは60歳からだ。夫が経営する卓球用品会社で経理をしており、60歳の定年を迎えた時、「どうせ家業だから一度くらい...」と始めて夢中になった。

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