ポンドに対して円安が進んだのも一因
一連の結果を、英デイリー・テレグラフ紙はウェブサイトで
「世界最安の遠出先?驚きの結果かもしれない」
の見出しで報じ、東京について
「レストランやバー、カフェで競争が激化したのに加えて、(ポンドに対して)大幅に円安が進み、1年で23%値段が下がった」
と分析している。なお、東京の48.9ポンドのうち、最後の項目のコース料理代が35.02ポンド(約3900円)を占める。全体に占めるコース料理の割合が高いのは他都市でも同様だが、東京の35.02ポンドという額は30都市の中で最も安く、同紙では
「(東京が)ミシュランガイドで星付きの店が世界最多だということは注目に値する」
と指摘している。日本の次にコース料理代が安かったケープタウンでは、40.12ポンドだった。
日本政府観光局(JNTO)が9月20日に発表した推計値によると、17年1~8月にかけて英国から前年同期比5.7%増の20万2300人が日本を訪れている。8月は前年同月比3.5%増の2万2200人で、8月としては過去最高を記録。JNTOでは、増加の背景を
「英国経済の改善傾向を背景に、訪日旅行プロモーションの効果が発揮されやすい環境にある中、経由便の航空券が低価格で販売されたことも、訪日者数の押し上げに貢献した」
と分析している。