JTBも参戦 民泊めぐり競争激化

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客のマナー面の課題をどう克服するか

   KDDIが子会社化した、高級ホテル・旅館の予約サイト「リラックス」を運営する「ロコパートナーズ」(東京都港区)は6月、民泊仲介業務に参入した。海外の富裕層向けに高級物件を扱う。9月には民泊世界最大手の米エアビーアンドビー(Airbnb)と提携。今後、リラックスに掲示する高級ホテル・旅館をエアビーから予約できるようにする予定だ。

   そのエアビーは日本に民泊を普及させる先導役を果たした。最近では書道など旅行者が日本の文化などを体験できるサービスに注力しており、他社と差別化を図る考えだ。海外組では、中国の民泊仲介大手「途家(トゥージア)」が2016年、日本の民泊事業に参入した。本格解禁を見据え、2016年の国別訪日外国人数で首位だった中国人向けのビジネスを強化する考えだ。

   ただ、民泊は現状、「客が夜中に騒いでうるさい」「ゴミ出しのルールを守らない」などの苦情が絶えないため、自治体の中には制限の動きも出ている。北海道は民泊新法の施行を受け、独自の条例を作る考え。別荘地の静かな環境を守ろうとゴールデンウイークや夏休みの民泊営業を制限したり、学校周辺で登校日の営業を制限したりすることを検討する。マナー面の課題をどう克服するかが、民泊普及のカギを握りそうだ。

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