韓国紙、「水爆をIRBM級以上に搭載して発射」の可能性を指摘
こういった発言を受け、韓国のSBSテレビは
「早いうちに太平洋上でのICBM級ミサイル発射などを含めて、大規模な挑発がある可能性が高くなった」
と推測する一方で、ソウル経済新聞は、
「中距離弾道ミサイル(IRBM)級以上のミサイルに水爆を装着して発射する方式になるとみられる」
とみる。北朝鮮は9月3日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)搭載用の水爆実験に「完全に成功した」と主張している。小型化に成功した可能性がある水爆を弾道ミサイルに搭載して発射する、という見立てだ。
ただ、同紙はIRBMを日本上空を通過させることは
「米国と日本を極度に刺激する行為」
で、太平洋上で水爆実験をする行為は
「これまでとは別次元で朝鮮半島情勢を崖っぷちに追いやる行為で、北朝鮮が実際に行えるかは未知数」
とも指摘している。
これまでも北朝鮮はミサイル発射を示唆する文面で、ごく一部に抑制的な文言が含まれてきた。8月8日(米東部時間)には、トランプ氏が
「世界がこれまで見たことがない炎と猛威に見舞われるだろう」
と北朝鮮を非難し、直後に朝鮮中央人民軍が発表した声明では
「グアム周辺に対する包囲射撃を断行するための作戦方案を慎重に検討している」
と、「慎重に」とうたっている。金正恩氏が8月14日にミサイル発射部隊を視察した際も、
「米国の行動をもう少し見守る」
と述べたと朝鮮中央通信が報じている。