安全のためにもゴーグル着用を
この症例を受け、医師らはナーフの対象年齢を上げるか、目を保護するためのゴーグルの着用を義務付けるべきだとしている。成人向けのエアガンを使用したサバイバルゲームなどではゴーグルや顔面全体を保護するマスクを着用するのが一般的だが、医師らも
「ある程度の速度で打ち出される発射物に対しては、相応の防護が必要になる。症例を見てもわかるように、離れていれば安全であるわけではない」
とコメントしていた。ナーフブランドからも付属商品としてゴーグルは販売されているが、ハズブロ社がゴーグル着用を義務付けているわけではない。
ただし、ナーフのようにスポンジ製の弾を打ち出す玩具はいくつか存在しており、報告もナーフ特有の危険性があると指摘しているわけではない。
ある患者からは、「ナーフには大人の愛好家も多く、弾速や威力を上げる方法を紹介する動画がユーチューブなどに存在する」と指摘されたという。正規の商品自体には問題がなくても、こうした改造品で重大な怪我が生じる可能性も否定できない。
ナーフを含め玩具銃によって目に怪我を負うリスクがどの程度あるのかは不明で、これらについては今後さらに症例を集める必要があるとされている。