お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さん(54)がツイッターでインターネットニュースを批判した。ネットニュースというのはライターがテレビ番組を適当に切り取って書いたもの、だとした。
松本さんといえばテレビなどマスコミ批判を度々展開し、賛同と喝采を浴びてきた人物だが、なぜか今回のネットニュース批判に関しては「ブーメラン」などと捉えられ、珍しく批判に晒されている。
いつもなら「よくぞ言った!」と喝采されるのに・・・
松本さんは2017年9月17日にツイッターで、
「ネットニュースは(ライターがOAを流し見し適当に言葉を切り取った記事です)って最後に書くべき」
といきなりつぶやいた。
詳細は不明だが、この日に情報番組「ワイドナショー」(フジテレビ系)の放送があり、そこでの発言をどこかのネットニュースが取り上げて、自分の発言意図とは違うことが書かれていたためカチンと来たのではないかとの推測がある。実際にJ-CASTニュースがこの日に配信されたいくつものネットニュースを検索したところ、番組関連のものが見つかった。
松本さんは自身が出演しているこの「ワイドナショー」を含めたメディア批判を度々行っていて、その都度「よく言ってくれた!」など賛同と喝采を浴びて来たのだが、今回に限っては「ブーメランだろこれ」などと批判の声が多く出ることになった。「ネットニュース擁護の声が多くビックリした」という意見に対しては、「既存のマスコミも同レベルだって言ってんだよ!」という反論があった。つまりは、「目糞(めくそ)鼻糞(はなくそ)を笑うな」というもので、松本さんのツイッターには、
「テレビのワイドショーも面白い所だけ切り取った内容です。と、放送中に言うべきだと思います」
などといった批判が寄せられた。
ネットニュースでデマを拾って放送しちゃうマスメディア
その他に松本さんのツイッターに寄せられた意見は、
「でもな松ちゃん、テレビ自体がそうだぞ?それについて自分で調べたらもっと深く判るのはネットの方だ。松ちゃん自身がそれをやらんから判らんのだ」
「テレビは(スポンサーを忖度しております。取り扱うニュース、出演者コメントは偏った内容になる事をご理解ください。)テロップ出しとかないと」
また、この話題について掲示板には、
「テレビはネットで適当にネタひろって番組作ってる、ってテロップ流した方がいいぞ」
「そのネットニュースでデマを拾って、放送しちゃうマスメディアはなんなんでしょうねぇ?」
「未だにネットニュースが偏った特殊なメディアだと思い込んでるのが恥ずかしい。まあヘンなニュースサイトが沢山あるのは事実だけど、それはTV含めた既存メディアでも同じことが言えるし」
などといったことが書き込まれた。ただし、松本さんは全てのネットニュースがダメであると論じているわけではないことはわかる。17年1月1日放送の「ワイドナショーSP」では、テレビが取り上げないニュースをネットニュースは取り上げていると指摘した。なぜテレビが扱わないのかといえば、芸能人のスキャンダルなどは芸能事務所の力が働くためであり、
「ネットで散々上位に上がっているのにワイドショーでは一切扱わない、この違和感は、テレビ業界の人たちも、そろそろ気づいてほしい。じゃないとテレビはどんどん時代遅れになっていく」
などと語っていた。