本選びや朗読の練習で脳をフル回転させる
もう1つ重要なのは「読み聞かせ」が「言語活動」である点だという。
「読み聞かせボランティアの人は、どんな本なら子どもが喜ぶか、まず本選びから考えます。子どもの前でうまく話すことができるよう練習し、また、どういう話し方なら訴える力が強くなるか、朗読の研修も受けます。絵本の読み聞かせは、ボランティアの人の知的好奇心を刺激し、言語機能をたくさん働かせる行動なのです」
では、孫に絵本を読みかせることは脳の活性化になるのだろうか。桜井研究員はこう語った。
「明らかに誰か(孫)と触れ合いながら読み聞かせるわけですから、ある程度の効果は期待できると思います」