日清食品は、カップヌードルに入っているサイコロ状の肉「謎肉」が、大豆や肉、野菜エキスなどからできていることを「カップヌードル46歳」誕生日の2017年9月18日に発表した。
この「謎肉」は一体いつから入っていたのだろうか。J-CASTニュースが同社に聞いた。
「近未来ハイブリッドミート」
カップヌードルは、日清食品の創業者である安藤百福の開発で1971年9月18日に発売。72年2月19日の「あさま山荘事件」で機動隊員が食べていたことから知名度が高まったとされる。
肉の部分については、日清食品では発売当初から「ダイスミンチ」という名前を使ってきた。「謎肉」というのは2005年ごろからネット上の一部のユーザーにより使われ始めた。
その「謎肉」の正体を日清食品は公式ホームページで、「カップヌードル 46年目の告白」と題して明らかにした。
「謎肉」とは、
「肉と大豆由来の原料に、野菜などを混ぜて味付けしたミンチ」
のことで、動物資源と植物資源を合わせた「近未来ハイブリッドミート」だとしている。豚肉をベースにした茶色いものと鶏肉をベースにした白いものの2種類が存在するという。
これまで「誕生日」の9月18日にはカップヌードルに関する企画を行う年もあり、2015年には5万7155個のカップヌードルでピラミッドを作ったことで、ギネス世界記録を樹立した。今回の発表も、その一環だ。
「謎肉」の正体を日清食品が明かしたことについて、ネット上では
「46年目の真実に涙」
「謎肉ずっとイモだと思ってた」
などの反応があったほか、「謎肉の謎が解けた今、謎肉は謎じゃない肉になった」といった声も見られる。
「カップヌードルが発売した時から、すでに『謎肉』は入っていた」
今回の「謎肉」に関する発表について、J-CASTニュースが2017年9月19日に日清食品ホールディングスの広報部担当者に取材した。
「もとより、『謎肉』はカップヌードル発売当初より入っていました。従来から、『謎肉』は肉と野菜をミンチにしたもの、といったような説明をしておりましたが、大豆について言及をしたのは初めてです」
と述べている。
日清食品は2009年4月に本格的な味を追求すべく、ミンチの「謎肉」に替えて、チャーシューを角切りにした「コロ・チャー」をカップヌードルに入れたが、ファンから「謎肉」の復活を求める声が上がり、2015年4月に再び「謎肉」を具材に追加した経緯がある。現在は赤いラベルのカップヌードルに、「コロ・チャー」と「謎肉」の両方が入っているという。
今回の発表を機に「謎肉」は「謎」ではなくなってしまうのではないか、という指摘があることについては、
「確かに『謎肉』ではなくなるかもしれませんが、今後も『謎肉』と呼んでいただいても構いませんし、別の好きな呼び方で呼んでいただいても構いません。これからもカップヌードルに親しんでいただければと思います」
としている。