「笑うしかない」「雑コラにもほどがある」――。スペインのサッカーリーグ「リーガ・エスパニョーラ」公式SNSに投稿された一枚のコラージュ画像が、日本のサッカーファンの間で反響を呼んでいる。
画像に写っているのは、リーガ1部・ヘタフェに所属する柴崎岳(25)。なぜか、人気少年漫画「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空の髪型が合成されており、全身からは金色の「気」が発せられている。
「柴崎岳が悟空になってる!」
柴崎は2017年9月16日(現地時間)に行われた対バルセロナ戦に先発出場。前半38分、味方が頭で浮かせたボールの落ち際を左足で完璧に捉えた。ペナルティーエリアの外側から放たれた豪快なボレーシュートは、ゴール右上に綺麗に突き刺さった。
試合は1-2でバルセロナが勝利し、チームは敗北したが、柴崎にとってこのゴールはスペイン1部での初得点。柴崎は後半9分に左足を痛め負傷退場したが、鮮烈なデビュー弾は大きな話題を集めた。
このゴールを受け、リーガ・エスパニョーラ公式ツイッターとインスタグラムは9月17日、
「ガクは公式戦でバルセロナとレアル・マドリードの両方を相手にゴールを決めた初めての日本人だ」(原文はスペイン語、編集部訳)
などと柴崎を称えた。柴崎は鹿島アントラーズ在籍時の16年12月、クラブワールドカップ決勝で欧州王者のレアルを相手に2ゴールを決めている。
ただ、この投稿に添えられていた画像は、上述のように柴崎の全身写真とアニメの「孫悟空」をコラージュさせたものだった。この「コラ画像」は日本のサッカーファンの間で大きな話題を呼び、ツイッターやネット掲示板には、
「柴崎岳が悟空になってる!笑」
「ドラゴンボールのコラは笑うしかないw」
「オフィシャルで遊んでるのかよw」
といった声が相次ぐことになった。なかには、コラージュ画像の出来栄えが雑だとして、「2chでももうちょいマシな雑コラ作ってくるぞ」「リーガ公式がこんなに雑でええんか・・・」など揶揄するような意見もみられた。
「Gaku」と「Goku」が似ているため
なぜ、柴崎と孫悟空をコラージュしたのか。実は、海外のサッカーファンの間では、柴崎の下の名前の「Gaku」(岳)が、「Goku」(悟空)に似ているとして、柴崎と孫悟空を絡めたジョークが以前から交わされていた。
実際、柴崎がバルセロナ戦でボレーシュートを決めた直後から、ツイッター上では、
「ガクがゴール!もう彼のことはスーパーゴクウと呼ぼう!」
「柴崎岳がゴクウのようなゴールを決めた!!」
「柴崎ゴクウがやったぞ」
といった海外ファンの歓声が飛び交っていた。
そのほか、バルセロナ戦でのゴールについては、リーガ・エスパニョーラ公式SNSだけではなく、米スポーツ専門チャンネルESPNの番組「Sports Center」のスペイン語版公式ツイッターアカウントも17日未明(日本時間)に、
「彼はガクという名前だが、ゴクウよりも力強い」
などと投稿。また、アルゼンチンのスポーツメディア「Toda Pasion」も16日深夜に、「ゴクウのゴラッソ(?)」と柴崎のシュートを称えるツイートを投稿していた。