豊田氏、新潮記事に「非常に残念でした」
週刊新潮の記者は、豊田氏は当初、録音データの存在について「事実ではありません」と同誌の取材に否定していたなどとして、「(豊田氏は)我々の質問に対してウソをついていた」と指摘。続けて、
「いま(会見で)なさっている反論というのが、どうしてウソではないと言えるのか...」
と記者が問い始めた場面で、豊田氏は質問を途中で遮って「私は、よく覚えていますけれども」と苛立った口調で話し始めた。
質問を遮った豊田氏は、新潮記者が「ウソをついていた」とした点について、
「私が申し上げたのはそういう発言をしていないと言っていたわけでなく、私どもの事務所が(編注・新潮編集部に)お送りした文書をもう1度読み返して頂きたいと思いますが、私は『そのような趣旨で申し上げたのではありません』と書きました」
とまくし立てるように反論した。
また、新潮側が公開した音声データの中に「お前の娘が通り魔に強姦されて死んだらどうする?」という趣旨の暴言があったことについては、元秘書の男性がミスをした際に「わざとではない」と言い訳することが多かったとして、
「わざとじゃなければ何をしてもいいという訳ではないということを例示するためだった」
と質問の趣旨を釈明。元秘書は豊田氏の意図を理解したような返答をしていたというが、新潮側が公開した音声データではその部分が消されていた、とも訴えた。
その上で豊田氏は、週刊新潮の取材には長文で回答したが、実際の記事では「そんな発言はしていない」という部分だけが掲載されたとして、
「それこそ私は、こちらが出した文面を新潮さんが一部を切り取って違う風に書かれて、あれは非常に残念でした」
と不満もぶつけた。