世界的に人気の米歌手、レディー・ガガさん(31)がツイッターで、「線維筋痛症」という病気だと明かした。
日本では約200万人の患者がいるとされる難病。岐阜県を地盤にモデルやタレント活動する「ご当地タレント」塚本明里さん(27)も、そのひとりだ。ブログに、自身の病気について詳しく書いた。
16人の医者にかかり多くの検査を受けやっと...
ガガさんは9月12日にツイッターで、自身のドキュメンタリー番組について言及した。米国時間9月22日に動画配信サービス「ネットフリックス」で放送されるが、その中の持病や慢性的な痛みに関するシーンについて線維筋痛症だとしたうえで、この病気の理解が深まり患者同士が連携する一助になればとツイートした。
同じ病気と闘う塚本さんは9月13日付ブログで、ガガさんの告白に触れたうえで、長文で自らの病気を説明した。
線維筋痛症を発症したのは、高校2年生のとき。塚本さんの場合、筋痛性脳脊髄炎と脳脊髄液減少症もあり、今もこれら3つの病を抱えている。
症状については、「線維筋痛症友の会」のウェブサイトが詳しい。全身、あるいは体の一部が痛む。しかも「耐え難い痛みであることが多い」、「痛みが強いと日常生活に支障をきたすことが多く、重症化すると、軽微の刺激(爪や髪への刺激、温度・湿度の変化、音など)で激痛がはしり、自力での生活は困難になります」。このため早めの受診を勧めている。ただ厄介なのは原因がはっきりと分かっていない点。特効薬がなく症状を軽減する治療薬を使うが、「副作用として眠気、ふらつきが出る場合があります」という。
塚本さんが線維筋痛症と診断されたのは、発症から1年半後。それまで16人の医者にかかり多くの検査を受けたという。病気に理解のあるペインクリニックを見つけ、「毎日通院して全身に40ヶ所以上の麻酔を打っていました」。今は週3回になったという。注射は痛い。それでも病気による痛みのほうがよほどつらい。「症状がひどかった頃は、風で服がすれても痛かったです。いまでもさらに体調が悪くなると、水道で手を洗うのも痛いです」というから、痛みのひどさが想像できる。