立命館大学と順天堂大学は、親、子、孫の3世代で楽しみながらエクササイズできる体操「ACTIVE(アクティブ)5」を開発、2017年9月上旬インターネット上に公開した。「ACTIVE5」(http://www.activeforall.jp/topics/244/)。
加齢や運動不足のために骨・関節・筋肉が衰えて歩行困難になり、要介護一歩手前の状態になる「ロコモティブシンドローム」(ロコモ=運動器症候群)の予防を目指す。
ロコモ予備軍は4700万人、予防は子ども時代から
両大学の発表資料によると、「ACTIVE5」は「キッズ」「一般」「シニア」、そして全世代が一緒に行なう「3世代シンクロ」の4バージョンがある。ロコモ予備軍は全国に約4700万人いるといわれ、ロコモ予防には子ども・成人時代から運動習慣をつけることが大切だ。特に近年、小学生は運動をよくする子どもと全くしない子どもに二分される傾向が強い。「ACTIVE5」は、音楽に合わせながら「スクワット」(太もも強化)、「上半身トレーニング」(胸と腕の筋肉強化)、「体幹バランス」(バランス感覚強化)、「ヒールレイズ(ふくらはぎ強化)、「しこふみ」(股関節と下半身強化)の5つの動作を約3分間で行う。
基本動作は同じだが、世代に合わせた運動が工夫されている。キッズは遊びながらできるようカニやヘビ、相撲取りをイメージした振り付け。一般は、体のこりをほぐしたり、姿勢を正したりする動きを取り入れ、運動レベルもハード。シニアは、深呼吸を多く加えて疲れすぎないよう配慮。また3世代が一緒に行なうと、要所、要所で振りが一致し、ダンスのような達成感が得られる。