毒が目に入ると失明に至る恐れ
キイロスズメバチは針で何度も刺し、毒を注入してくる危険性がある。複数のクリニックのサイトを見ると、症状は痛みや患部の腫れだが、じんましんや発熱、のどが腫れた感じ、呼吸困難といった症状が短時間で出たら、「アナフィラキシーショック」を起こしていると考えられる。命にかかわるので、早急な対応が必要となる。
一般的に、刺された場合の対処法は、先述の「モーニングショー」によると、まず患部から毒を指で押し出す。このとき、口で吸い出そうとしてはならない。その後、流水で洗い流して30分ほど冷やし、医療機関に向かう。
一方、アナフィラキシーショックの場合は急激に進行することがあり、処置に一刻を争う。特に既往歴がある場合は、アナフィラキシー補助治療剤である「エピペン」を持ち歩く手もある。太ももの外側から注射するものだ。ただし、あくまでも緊急避難なので、その後必ず医療機関で治療を受ける必要がある。
仮に刺されないように対策をとったとしても、キイロスズメバチは、相手を刺せないと分かると目に向けて毒液を噴射してくるから厄介だ。「モーニングショー」でも、駆除業者の男性が目に毒液を受けたシーンが流された。毒にはたんぱく質を溶かす酵素を含んでおり、最悪の場合は失明の危険性がある。さらに「みんなのハチ駆除屋さん」のサイトには、毒の噴霧が仲間を呼ぶ合図になると書かれている。
毒噴霧攻撃を受けた業者の男性の場合、近くの水道を見つけて流水で目を丹念に洗っていた。この場合も、医師の診察を受けた方がよいだろう。