東京新聞記事の見出しには「河野外相 期待外れ?」
河野氏はブログでは言及していないが、東京新聞の記事は特報面に
「こちら特報部 河野太郎外相 期待外れ?(上) 『異端児』『「改革派』の印象強いけど 核軍縮 意欲示したのに... 高校生平和大使の演説見送り『容認』」
の見出しで掲載された。
記事では外務省側の説明を掲載した上で、平和大使OBの男性(25)による
「夕食会の場で話すのと、議事録に残る会議でスピーチするのとでは意味が全く違う。高校生は被爆者からバトンを託され、スピーチの準備をしてきた。核軍縮の議論を進めるうえで、被爆者の思いを受け入れることは不可欠なはずだ」
「高校生たちがスピーチで、禁止条約に触れることに危機感を覚えての対応ではないか」
という声を載せている。
この記事の構成に、河野氏は
「それが事実でないことを東京新聞は知ってしまっているから、記者はそう書けないが、第三者が言ったコメントを載せるぶんには責任はないと考えたのだろうか」
「参加した高校生全員が立場の違う各国の代表と双方向で議論できるのと、一人だけが会議で一方的にスピーチをするだけなのでは、参加した高校生にとって意味合いが大きく違うはずだが、それを正確に伝えていない」
などと反発。高校生の代表団登録に反対した国への批判がないことにも違和感をにじませ、記事を
「まるで核兵器禁止条約は素晴らしいが、『核保有国もそうでない国も巻き込んで着実にこの脅威を減らす方向へ歩んでいくことを考える』のはけしからんことでもあるかのようだ」(『』は編集部で挿入)
と批判。「後ろから鉄砲玉を撃つ必要はない」と結んだ。
なお、河野氏がブログで掲載したような高校生の代表団登録断念に至る経緯は、8月29日の外相会見でも説明され、東京新聞はその説明を8月30日朝刊で記事にしている。