お風呂上がりの保湿ケアは10分後まで 1分後が効果は最大、温泉医学研が発表

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   お風呂上がりの保湿ケアは、風呂を出てから何分以内にしたらよいだろうか。制限時間は10分で、一番効果が高いのは出浴直後の1分であることがわかった。

   温泉の健康効果を研究している日本健康開発財団・温泉医科学研究所が2017年9月14日に発表した。研究成果は「日本健康開発雑誌」9月号に掲載された。

  • お湯から出たらすぐに保湿ケアを。グラフは出浴後の皮膚水分量の推移(温泉医科学研究所の発表資料より)
    お湯から出たらすぐに保湿ケアを。グラフは出浴後の皮膚水分量の推移(温泉医科学研究所の発表資料より)
  • お湯から出たらすぐに保湿ケアを。グラフは出浴後の皮膚水分量の推移(温泉医科学研究所の発表資料より)

風呂場の中での保湿ケアがオススメ

   同研究所の発表資料によると、入浴は、スキンケアのためには欠かせない行為。肌を洗って清潔にするだけでなく、カラダを温めることで血行が促進されて肌の代謝も良くなる。ただし、入浴にも弱点がある。お風呂上がりに浴室を出ると急激なスピードで乾燥が始まり、やがて入浴前よりも水分量が低くなる「過乾燥」の状態に陥るからだ。いったい「保湿リミット」は何分くらいか。

   20~40代の女性14人に実際に浴槽に浸かってもらい、出浴後の肌の水分量を時間経過で計測、急激な過乾燥が出浴後何分で訪れるのか、肌への悪影響を防ぐためには保湿ケアを出浴後何分までにするべきなのかを検証した。

   その結果、出浴10分後までは入浴前より皮膚水分量が多かったが、それ以降は入浴前と同程度まで低下、さらに出浴30~60分後では皮膚水分量が大きく低下し、過乾燥状態になることがわかった。そして、出浴1分後が一番水分量が多く、入浴前の2倍になることも判明した。この皮膚水分量が一番保たれているうちに保湿ケアをするといいという。

   以上の結果から、同研究所では、お風呂上りに室外に出て保湿ケアをするのではなく、風呂場の中でケアをする「お風呂保湿」を勧めている。

姉妹サイト