ツイッター上で、とある焼きそばの写真が「量がすごい」などと話題になっている。
ツイッターには、「後半おかしい」というツイートとともに、2枚の写真が投稿されている。2枚とも、北海道のある店で提供される焼きそばのサンプルを捉えたものだ。1枚は「並」サイズから「ウルトラ」サイズまで6種類が写っており、もう1枚には、さらに多い「これでもくらえ」から「信じられねえ」サイズと表記された、驚異的な量のサンプルが展示されている。J-CASTニュース編集部は2017年9月12日、提供している店に取材した。
「インパクト性をつけるため」
ツイッターに投稿した人と、リプライを送った人とのやりとりなどから、提供しているお店は、札幌市地下鉄大通駅地下出口付近にある「焼きそば屋 大通り店」だと分かる。1985年11月の開業で、店内は18席。かつてはチェーン店だったが、現在は同店のみしかなく、「大通り店としなくてもいいんだけどね」と話す。
提供されている焼きそばのサイズは10種類。「並」から次第に量が多くなり、「大盛」「ジャンボ」「スーパー」「ミラクル」「ウルトラ」「グレート」「これでもくらえ」「死んでもしらねぇ」「信じられねえ」と続く。一番少ない「並」が1玉。一番量が多い「信じられねえ」は12玉だ。価格は、「並」で330円(税込)、「信じられねえ」で1280円(同)。焼きそば単品の時のみ、大盛りの量を選べる。
創業当時は「ウルトラ」までだった。お客から「もっと食べたい」との要望があり、量を増やしたとのことだ。次第に量が多くなり、いつ頃からなのかは把握していないというが、「信じられねえ」まで増えたという。名前の由来は、2016年に引退したオーナーが発案した。現在、同店を引き継ぐ男性オーナーは取材に対し、
「お客の頭に残してもらえるよう、インパクト性をつけたと前オーナーは言っていました」
とのことだ。
調理方法は、お好み焼き屋で目にする鉄板の上で、ヘラで店員が焼く。味付けは調理時にはされておらず、テーブル上にある9種類のソースをお客が選び、食べてもらうのだという。また、紅ショウガも盛り付けられる。その理由について「味付け、量を自分で選んで楽しんでもらうため」としている。
どういった人が、最多量の「信じられねえ」を食べきるのか聞くと、
「そういう質問をする人は、食べきれない場合が多いですね。完食するタイプは、すっと注文してきます」と答えた。
焼きそば1品を2人以上で食べることは、店側は遠慮してもらっている。その理由について、「席が18席と少ないため、複数人でひとつ注文されるとほかのお客を店内に案内できないため」だとしている。残してもペナルティーはないが、持ち帰ることはできない。また、「食べきったら賞金が出る」といったチャレンジメニューはない。
お客の評判については、
「ネットなどで広まっており、高い評価を受けていると思います」
と自信をみせた。