そして誰も驚かなくなった北朝鮮ミサイル 為替市場は「有事の円高」が定着

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「有事の円買い」が起るワケは...

   「有事の円買い」は、2001年9月11日の米国同時多発テロ事件がきっかけとされ、2011年3月11日の東日本大震災で、より顕在化した。日本の企業や投資家が海外に投資している外貨などを、有事のときに売却して円を手に入れようとする、レパトリエ―ションが起るため、円が買われ「円高」になる。

   周知のように、日本は経常黒字国で、その累積に相当する対外純資産残高は約350兆円にのぼる。

   とはいえ、ドル円相場の振れ幅は小さくない。前日の2017年9月14日の東京外国為替市場で、円相場は4日続落。17時時点は1ドル110円38~41銭と前日比44銭の円安ドル高で推移していた。

   神田氏は「米国の債務上限や2つの大型ハリケーンの被害、そして追加利上げの問題などに、それぞれ一応の方向性が見えたことでドルの見直し買いが入る余地は十分にあります」と話す。

   北朝鮮の「挑発」行為がエスカレートするなか、ドル円相場はまだまだ大きく動きそう。目が離せない状況が続きそうだ。

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