茨城県水戸市内にある水戸芸術館の公式ツイッターは、人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のコラージュを投稿していたが、著作権の問題で出版社と相談した結果、この投稿を削除して謝罪した。
ただ、ツイッター上などでは、こち亀のコラージュは盛んに投稿されており、その是非が論議になっている。
ツイッターで盛んなコラ競作を意識して投稿
「これがほんのり青いタワー」「これが青いタワー」などと主人公の両さんが水戸芸術館にあるタワーの写真を置くと、同僚の中川が「全部同じじゃないですか!?」とあきれた顔をする。
水戸芸術館では、年間を通じてタワーの様々なライトアップをしており、ツイッターでそのことを紹介しようとコラージュをアップした。ツイートでは、クソコラグランプリと言われるネット上のコラ競作のハッシュタグが載っており、それを意識してコラージュにしたらしい。
しかし、作品のコラージュについては、著作権に抵触する恐れがあるともされている。水戸芸術館は、2017年9月14日になって、こち亀の漫画を発売している集英社と前日に相談したうえでコラージュの投稿を削除したことをツイッター上で明らかにした。「今後は著作権者の権利保護に充分留意し情報発信をしてまいります」としている。
「コンプラ問題になる」「いや、パロディも芸術」
コラージュの削除などについては、ツイッター上などで、賛否両論になっている。
削除に理解を示す声としては、
「企業垢でやると著作権侵害でコンプラ問題になる」
「営利宣伝に使うのはさすがにどうかと思うな」
「芸術を扱うところがこれはダメだろ」
といった指摘があった。
一方、ツイッターなどでは、コラージュの投稿は盛んに行われていることから、戸惑う声はかなり多い。
「こち亀コラ、あかんのか......」
「ネタに乗っかると叩かれる世界、難しいなぁ。。」
「こういう出どころのハッキリしたパロディも芸術の一部分な気がするけどね」
「個人で楽しんでやるくらいはいいのにと思う」
などと書き込まれている。