不気味に感じることで危険を回避している
しかし、なぜ人は曖昧さや予測不能な様子を不気味であると感じるのだろうか。マクアンドリュー教授によると、リスクや脅威に対応するための予防的な行動だという。
何が起きるのかわからない不確実な状態で逃げ出さずにいると、無害な可能性もあるが、何らかの害を受ける可能性も否定できない。
「直観を無視して不気味に感じる相手と接したままでは危険でしょう。危険にさらされる可能性のある状況の中で警戒を維持する方法として人間が獲得した貴重な反応が『不気味に感じる』ことなのです」
もしも不安感を覚えたり、自分の動きがぎこちなくなったときは、周囲を見回してみたほうがいいだろう。すぐそばにピエロが立っているかもしれない。