「音楽は魔法だよ」。若手ロックバンドのボーカルがライブ中に呟いたこんな一言に、シンガーソングライターの大森靖子(せいこ)さん(29)が激怒し、ツイッターやブログで相手のバンドを激しく非難する騒動があった。
すでに大森さんは問題の投稿を全て削除しているが、一時は相手のバンドを「クソミュージシャン」「気持ち悪ぃ」などと罵倒していた。いったい、何がここまで大森さんの怒りに火を点けたのだろうか。
トラブルの発端は...
今回の騒動は、2017年9月9日に神奈川県川崎市で行われたロックフェス「BAYCAMP 2017」のステージ上での出来事が発端だ。
大森さんが激怒した相手は、このフェスで共演した4人組若手バンド「Yogee New Waves」(以下、Yogee)。大森さんの投稿などによれば、BAYCAMPのステージで起きたYogee側とのトラブルは以下のような顛末だった。
まず、大森さんはこの日のステージで、「音楽は魔法ではない」という歌詞が繰り返し登場する楽曲「音楽を捨てよ、そして音楽へ」を披露した。その直後、次の出番でステージに上ったYogeeのボーカルは、演奏を始める前のMCで、
「音楽は魔法だよ」
と口にしたという。
これに激怒したのが大森さんだ。自身のライブが終わり、Yogeeがまだ演奏をしている最中のツイッターで「簡単に音楽は魔法っていうクソミュージシャンが永遠に嫌いです」と投稿したのだ。
その後、Yogeeの演奏中にベースの弦が切れるトラブルが起きた。ここで、スタッフが大森さんのバンドメンバーのベースを代用として手渡した。この出来事についても、大森さんが「本人の許可なく(楽器を)使われた」などと主張したことで、さらに騒動が拡大することになった。