東京都は2017年9月12日、配管の誤接続により下水の処理水が足立区の27世帯に供給されたことを明らかにした。
発表資料によると9月10日、足立区内の住民から水道局に「水道水から異臭がする」との連絡があり、11日に下水処理施設「中川水再生センター」を調査したところ、「三次処理水」の配管と水道の給水管が誤接続されていることが分かった。三次処理水とは、同センターで処理し塩素を入れた二次処理水を、繊維ろ過でさらに高度に処理したもの。
ただちに接続を直したが、三次処理水が給水管から水道管に逆流したと考えられる。東京都建設部工務課に取材すると、この水で炊飯したとの報告が2件あったのこと。ただし水質検査の結果は問題なかったという。また三次処理水は、飲用ではないが、健康に影響はないとの見解を示した。
都では「今後、同様の誤接続を未然に防ぐため、再発防止を徹底してまいります」としている。