AKB48の新曲を歌う「選抜メンバー」の人選をめぐり、メンバーがSNSで続々と意見表明する珍しい事態が起きている。2017年11月22日の発売が決まった新曲は、17年いっぱいで卒業する渡辺麻友さん(23)が最後に参加するシングル。3年ぶり6回目のセンターポジションを務める渡辺さんを筆頭に計28人が「選抜メンバー」として参加するが、半数以上が名古屋のSKE48や福岡のHKT48といった、いわゆる「姉妹グループ」から選ばれた。
指原莉乃さん(24)や山本彩さん(24)ら有力メンバーが引っ張る姉妹グループの人気も取り込む狙いがあるとみられるが、「過半数割れ」したAKBのメンバーからは、「悲しい」と嘆いたり、「『AKB48』の1人として」と「AKB48」を強調して奮起を誓ったりと、様々な声があがっている。
渡辺麻友「AKB48の歴史の一端を少しは担えたのでは」
AKB48のシングル曲では、恒例の「選抜総選挙」直後の新曲を歌うメンバーは、最近は16人だが、それ以外の「選抜メンバー」の人数は楽曲によって変動する。今回のシングル曲はAKB48にとって50枚目の「節目」にあたる。まゆゆ、こと渡辺さんは50作中43作で「選抜メンバー」に選ばれており、
「AKB48の歴史の一端を少しは担えたのではないかな、と思います」
「最後まで皆様に楽しんでいただけるよう、また、渡辺麻友の集大成をお見せできるよう努めさせていただきます!」
などとコメントを出した。
28人のうちSKE48の小畑優奈さん(15)、瀬戸内・STU48の瀧野由美子さん(19)ら4人が初めて「選抜入り」。ただ、初めて選抜入りしたメンバー以外にも、地方のグループのメンバーが多いことが波紋を広げている。今回の楽曲では、全28人中AKBは12人。HKTが5人、大阪のNMBが4人、SKEと新潟のNGTが3人、STUが1人だった。
これに対して、島崎遥香さん(23)と小嶋陽菜さん(29)のラストシングル「ハイテンション」(16年11月発売)「シュートサイン」(17年3月発売)では、それぞれ選抜メンバー22人、32人に対して、AKBメンバーは15人と18人。AKBで過半数を確保してきただけに、今回の渡辺さんの卒業シングルでの「過半数割れ」には、AKBメンバーも思うところがあったようだ。
AKB48の込山榛香さん(19)は、9月11日、Google+(グーグルプラス)で、自らが28人に選ばれなかったことに
「悔しくて、悲しいです」
と書き、次のように思いをぶつけた。
「麻友さんのAKB卒業シングルの選抜にAKBメンバーが半分もいないこと。AKB48にも素敵で、頑張っているメンバーはたくさんいるから一緒にAKB48のことをすごく想っている仲間が、選抜に入ることが出来なかったのが悲しいです」
込山さんと同期で、28人に選ばれた向井地美音さん(19)は、ツイッターに「AKB48」を強調して決意表明した。
「『AKB48』の1人としてこの想いを胸に、そして麻友さんの背中をしっかりと見つめて、頑張らせてください」(編注:原文は半角のダブルクォーテーション)