「都民ファ」また突然の代表交代 所属都議「青天の霹靂」「メールが一本届いたのみ」

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   東京都の小池百合子知事が事実上率いる地域政党「都民ファーストの会」(都民ファ)代表が、また唐突に交代した。2017年7月の都知事選での大勝直後には、小池氏が突然代表を辞任し、後任に知事特別秘書の野田数(かずさ)氏(44)を復帰させることを発表。今回は野田氏が代表を退き、当選1期目の荒木千陽(ちはる)都議(35)を後任に選出した。

   小池氏から野田氏への代表交代の際は小池氏と野田氏の2人で「臨時役員会」を開いて人事を決めたと報じられ、今回の人事でも所属議員から「青天の霹靂」だとの声があがっている。12日17時時点で公式サイトやツイッターなどのSNSでは代表交代を知らせないままだ。荒木新代表は9月13日に記者会見を開くが、組織としての意思決定の透明性や、すでに4代目になる「代表」の位置づけについても説明を求められることになりそうだ。

  • 都民ファは2017年7月の都議選直後に代表が交代したばかりだった。左側が野田数氏。右側が小池百合子氏
    都民ファは2017年7月の都議選直後に代表が交代したばかりだった。左側が野田数氏。右側が小池百合子氏
  • 都民ファは2017年7月の都議選直後に代表が交代したばかりだった。左側が野田数氏。右側が小池百合子氏

荒木都議が新代表に

   都民ファが政党としての活動を始めたのは17年1月で、野田氏が代表に就任。6月1日に開いた都議選の決起集会で特別顧問だった小池氏が代表に就任し、野田氏は幹事長に転じた。それからわずか1か月後の、都議選直後の7月3日に小池氏は、

「(議会が知事をチェックする)二元代表制などで懸念がある」

として辞任を表明し、野田氏が代表に復帰した。これに続く今回の野田氏の辞任劇で、代表が目まぐるしく入れかわっている。

   今回の人事は、9月10日に野田氏が

「特別秘書の業務に専念したい」

などとして辞任を申し出て、11日に小池氏らがメンバーの代表選考委員会を開き、荒木氏を新代表に選出した。荒木氏は、小池氏の衆院議員時代に公設第1秘書を務めていた。

   都民ファは9月11日、都庁記者クラブ向けに荒木氏の会見予定を知らせる文書で代表交代を「公表」したものの、12日17時時点で公式ウェブサイトやSNSでの「発表」はない。こういった状況は「身内」でも同様で、同党の音喜多駿都議は9月12日未明に

「青天の霹靂。都民ファーストの会代表交代」

と題してブログを更新。

「現時点で、党本部から事実関係のメールが一本届いたのみで、詳しい状況はまったく把握しておりません」

と困惑を隠さなかった。

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