【美と若さの新常識】（NHKBSプレミアム）2017年9月7日放送
あなたも美脚に！フットケアの極意（上）
「美脚」なんて一生手に入らないと思っている人が多いが、それは間違い。骨格も遺伝も多くの人には関係なし！ 1日たった5分のエクササイズを続けると、美しい足になれることがわかってきた。
番組では、女性の足の2大お悩み「O脚」と「むくみ」をエクササイズで改善する方法を紹介した。まずは「O脚」だが、筋肉の使い方を変えると、たちまち足はスラッと真っ直ぐに。むくみで太くなった足もリンパを正しく流してあげると、ほら、たちまちホッソリに！
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望めば「美脚」は手に入る
「O脚」の原因は骨格ではなく筋力の衰えだった
まずはO脚。今回、O脚改善に挑んだのは人気急上昇中の女性お笑いコンビ、Aマッソ村上さんと加納さん。2人ともO脚気味だが、特に加納さんは、両足の間から顔がのぞけるほどの見事なO脚だ。はたして改善できるのか？ 2人が訪ねたのは、整形外科医で横浜市立大学客員教授の中村格子さん。自身もエクササイズの達人で、一般の人からトップアスリートまで幅広く治療・指導している。美脚作りのスペシャリストだ。
中村さんは2人にO脚の原因を調べる簡単なチェックを行なった。片足で立ち、膝の屈伸運動をさせるのだ。ところが2人はグラグラ。
中村さん「姿勢がグラつくのは、お尻や太ももの筋力がないからです。実はほとんどの場合、O脚の原因は骨格が歪んでいるのではなく、筋力に問題があるのです。骨盤周りの筋肉は、足を閉じ、真っ直ぐにする重要な役割をはたしています。中でも、骨盤と太ももの骨をつなぐ内転筋が使えていないため、ひざが開いてO脚になるのです」
また、お尻にある外旋筋群（がいせんきんぐん）が重要だ。この筋肉をキュッと締めると、俗にいう「お尻のエクボ」ができるし、鍛えるとヒップアップ効果がある。この筋肉の力が弱いと足がさらに開き、O脚がひどくなるのだ。中村さんが両足をそろえて立つと、太もも、ひざ、ふくらはぎ、くるぶしの４点がピッタリくっついた。これが美脚の理想だ。ところが、村上さんはくるぶし1点しかつかないし、加納さんは、なんと1点もつかなかった。
ここで、中村さんが1日5分でできる6種類の「O脚改善エクササイズ」を紹介した。詳しくはNHKBSプレミアム「美と若さの新常識」のホームページ（http://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2017/115/279212.html）で動画を公開しているので見てほしい。ポイントは次の3つだ。
（1）足指を動かす際に、胸が広がるように意識して深呼吸すると姿勢と重心が整う。
（2）お尻のストレッチでは、お尻の筋肉が伸びていることを意識する。
（3）太ももの内側とお尻の筋肉を鍛えるエクササイズでは、お尻を締めながら背伸びをすると効果的。
1か月で大幅改善
目安は半年間だが、番組ではAマッソの2人に1日5分間を1か月間続けてもらい、改善の度合いをチェックした。両足がピッタリくっついているかどうかは、ふくらはぎ周りの長さを測るとわかる。加納さんのふくらはぎ周りは66.5センチから61センチへ（マイナス5.5センチ）、村上さんは66センチから55センチへ（マイナス11センチ）と、劇的に改善した。見た目でも加納さんはくるぶしと太ももの2点がつき、開始前に比べ足の隙間が小さくなった。村上さんは、もう少しで4点全部つきそうなぐらい足の隙間がなくなり、ほとんどO脚には見えなくなった。美脚に近づいたわけだ。
しかも、O脚を治していくと、サプライズの喜びが！ なんと、2人とも背が高くなった。加納さんは0.5センチ、村上さんは1.2センチ。つまり、湾曲していた足が真っ直ぐになったことで身長も伸びたのだった。