アシックスジャパンは2017年9月11日、陸上の桐生祥秀選手(東洋大学)が日本人初となる男子100メートルで9秒台を達成したことを記念し、記録達成時に着用したタイプと同じ仕様の陸上短距離用シューズを発売すると発表した。
販売数は9足限定で9月11日からアシックス特設サイト(http://www.asics.com/jp/ja-jp/trackfield/sub10)で予約を受け付ける。希望小売価格は9万9800円(税別)。
9足限定で売り上げの一部を東日本大震災被災地へ
同社の発表資料によると、アシックススポーツ工学研究所で桐生選手の足の計測や走行分析実験を繰り返し、専用のシューズを作製してきた。靴底は、「足裏全体で接地したい」という桐生選手の要望に応えるため、従来よりも反りを抑えた「フラット構造」を採用。素材は、前部に反発性、軽量性に優れた合成樹脂を、中部から後部にかけてはグラスファイバーで剛性を高めた特殊合成樹脂を採用している。ピンは前部の外周部分に6本配し、全て固定タイプにすることで軽さを追求。片足重量は約120グラムだ。サイズは25.5センチ。
また、桐生選手の意向に賛同し、同社が売り上げの一部を東日本大震災の被災地へ寄付する。なお、靴は桐生選手に合わせた仕様なので、大会やレースでは使用しないようにと注意している。