「死ぬまで...」と言っても、相手がいなくては
高齢者の性とネットの関係について、ITジャーナリストの井上トシユキ氏に聞いた。
「昔から高齢者も、こうした動画を観てはいたのです。2005年ごろ、地方を訪れた際に、ネットカフェに高齢者が並び、アダルト動画を観ていたのを見かけたことがあります。当時、特に地方では、家の中で動画を観ることが難しかったので、このような場所に集まっていたわけですね」
しかし、スマートフォンやノートパソコンの普及もあり、自宅で動画を観ることも難しくなくなった。
「そして、『死ぬまでSEX』とはいえ、奥さんがなかなか応じてくれない場合、どうしても『一人』で、ということになります。とはいえ最近の女優さんは知らないし、『激しい』内容はついていけない。すると、懐かしの女優さんの動画、ということになるわけです」
また、こんな見方もできるという。
「高齢になると、奥さんに比べどうしてもご主人の方が、家族での居場所がなくなりがちです。アダルトサイトの人気は、そうした男の『孤独』を象徴していると、もしかしたら言えるかもしれません」