ホットドッグを食べていたら心停止 9歳の少年の心臓に何が起きた?

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治療法が確立されていない難病だが

   ブルガダ症候群は遺伝子の異常や心臓を動かす電気信号の異常、ナトリウムの欠乏なといったメカニズムの一端は解明されているものの、有効な治療法はまだ確立されていない。

   一般的な心臓病で用いられる抗不整脈薬を投与すると悪化する可能性もあり、日本循環器学会のブルガダ症候群ガイドラインでは心臓に埋め込み異常を感知して機能する「植込み型除細動器(ICD)」が有効である可能性が高いとされている。少年も今回の事件後にICDを埋め込んだという。

   恐ろしい病気ではあるが、前述のように家族などが心停止などを起こしていない限りそれほど心配をする必要はない。ブルガダ症候群には心停止や突然死を起こす「症候性」と、ほとんど無症状の「無症候」があり、患者の多くは後者とされている。自分の心臓が突然止まるのでは、と不安に思いながら日々過ごすよりは、心臓や血管の健康のためになるような運動や食事を行うべきだろう。

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