ガストや日高屋でも
値上げは鳥貴族だけではない。すかいらーくは10月をめどにファミリーレストラン「ガスト」など全業態で値上げに踏み切る。谷真社長が8月9日の決算説明会で表明した。人件費上昇が著しい都心部では値上げし、それほどではない地方では据え置くなどの措置も検討している。サイドメニューやドリンクなどが対象になる見通し。15円程度の客単価上昇を見込んでいる。
中華料理店「日高屋」を展開するハイデイ日高は、9月1日から生ビールの価格を310円(税込み)から330円に値上げした。こちらはビールの安売り規制で卸価格が上昇した影響がありそうだ。ハイボール(新価格280円)、ウーロンハイ(同)、日本酒(310円)、餃子6個(220円)などビール以外の商品の値上げ幅は10円にとどめた。
日高屋は「ちょい飲み」ブームの火付け役で、業界の勝ち組。値上げ後も、中華そば(390円)に餃子6個、ビールをつけて1000円でお釣りがくるという点は変わらない。
ただ、10円、20円といえども、消費者は価格に敏感。業績にどんな影響が出るのか、注目される。