2017年9月9日、北朝鮮は69回目の建国記念日を迎えた。ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射や核実験の可能性がある「Xデー」と目され、日本をはじめとする関係諸国が緊迫した空気に包まれている。
こうした中、「親朝」派で知られるアントニオ猪木参院議員(74)に一縷の望みを託すネットユーザーの声が高まっている。
金正恩(キム・ジョンウン)委員長の側近と会談
猪木氏は7日、建国記念日に合わせ平壌を訪問した。訪朝はこれで32回目。11日まで滞在する予定だ。
日本政府は北朝鮮への制裁措置の一環として、日本国民の北朝鮮への渡航自粛を求めている。菅義偉官房長官は4日の会見で、猪木氏に対し「政府の方針を踏まえて適切に対応すべき」と牽制していたが、それには応じなかった格好となる。
猪木氏は日本を出発した6日、記者団を前に、あくまで「スポーツ外交」が目的だとするも、「表に出ている話と裏にある話はだいぶ違うことがある」「交流や話し合いをせず、圧力だけでは効果がない」とも話していた。
朝鮮中央通信によると、猪木氏は8日に李洙ヨン(リ・スヨン)朝鮮労働党副委員長と会談した。会談内容は不明なものの、核実験やミサイル発射に関する内容に触れた可能性がある。