山尾志桜里衆院議員(43)の不倫疑惑で、漫画家の小林よしのり氏(64)が自らのブログで山尾氏は有能だとして擁護する発言を続けている。
「山尾志桜里を首相にする会」の代表をしているという小林氏は、山尾氏が民進党の幹事長候補に急浮上した2017年9月3日、「これはいい!」とブログで喜びを表した。しかし、5日になって、不倫疑惑を報じた週刊文春から電話があったことを明かし、「めんどくさいことになった」と困惑ぶりを見せた。
「政治家の不倫沙汰は許されない」が...
そして、山尾氏と倉持麟太郎弁護士(34)の不倫疑惑が文春に報じられる見通しになった6日、真偽は不明だとしたうえで、「政治家の不倫沙汰は許されない」と断じた。それは、「税金で雇われている身なのだから、『私』の欲望は抑えて、『公』のために尽くすのが政治家の使命だと思っている」からだという。
ただ、山尾氏については、「不倫スキャンダルは残念」としながらも、「『事実無根』を決め込むしかない。認めたら家庭が崩壊してしまう」と配慮も示した。
週刊文春が発売された7日、今度は、山尾氏が「国家国民のために役立つ」として擁護する論陣を張った。山尾氏は、共謀罪の問題などで有能さを発揮するのを近くで見たとし、「自民党の数々の不倫議員と山尾氏では、国会議員としての実力が違い過ぎる」と主張した。そして、「これほどの能力を失うのは、民進党にとっても、国家にとっても、大損失になる」とし、民進党はそんな人材を守るべきであり、「わしは離党には反対である」と訴えている。
「よしりん正論だなw」「人を見る目がねえな」
山尾志桜里氏はその後、9月7日夜に記者会見を行い、倉持麟太郎氏との男女関係を否定しながらも、迷惑をかけたとして民進党に離党届を出したことを明らかにした。
これに対し、小林よしのり氏は、ブログを更新して、山尾氏の会見について「実に見事だ。やはりモノが違う」と絶賛した。その理由として、次のように述べている。
「『私』の部分で何があろうと、『公』の言葉がしっかりしていて、『公』の仕事で実績を出す。それさえ実行できれば、必ず世の評価はひっくり返る。民進党の執行部も後悔するときが来るだろう」
倉持氏は、小林氏が主催する討論イベント「ゴー宣道場」でレギュラー講師の師範を務めている。不倫疑惑についての釈明も道場サイト内のブログで行ったが、小林氏は、「信じるに足る文章だ」として、今後も山尾氏とともに守っていきたい考えを示した。
ネット掲示板などでは、小林氏が山尾氏らを有能だとして擁護していることについて、「よしりん正論だなw」「確かに今すぐではないにしても復活の機会は与えられなければならないだろう」といった声はあった。一方で、「人を見る目がねえな」「国会議員の資質はプライベートも含めてだろ」「有能ならこんな時期に不倫なんてしないわ」「頭が良い人の不祥事は許されると言うことか。とんでもない論理だな」などの声も目立った。