どうして犬は飼い主の靴下が大好き? いたずらワンコの問題解決に驚きグッズ

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   洗濯かごの中に衣類を置いたままにしておくと、いつの間にか靴下がない! 犯人はアイツだと思い、見つかりにくい場所に置いておくと今度は靴やスリッパが消える。

   犬はホントに靴下が大好き。それにしてもなぜ犬は飼い主の靴下が好きなのだろうか。その犬の靴下好きを利用して、犬と人間の双方を癒す米国製のオモチャが日本に上陸した。

  • Smelly Sockで遊ぶ犬(DISCOVERの発表資料より)
    Smelly Sockで遊ぶ犬(DISCOVERの発表資料より)
  • Smelly Sockで遊ぶ犬(DISCOVERの発表資料より)

飼い主の靴下を入れた布袋で一日中幸せなワンコ

   2017年8月末、インターネットの通販サイトに発売された犬のオモチャ「Smelly Sock」(匂う靴下)がそれだ。見た目も靴下のような布地の袋の中に、飼い主の靴下や何か匂いがついた物を入れておく。Smelly Sockを犬に与えておくと、犬は飼い主の匂いに安心して、飼い主がいなくなってもさみしがらずに、Smelly Sockをかんで遊び、飼い主の帰りを待つという。

   開発したのは米国マイアミにあるLCC(有限責任会社)の「Paw&Bone」(ポー・アンド・ボーン)で、主に革新的なペット用おもちゃや犬用の高級アクセサリーを製造している会社だという。同社の商品を日本で販売している動画ショッピングサイト「DISCOVER」の広報担当者は、J-CASTヘルスケアの取材にこう説明した。

「ポー・アンド・ボーンは、犬が大好きな人々の会社です。全米でも最大の殺処分を行なわない保護犬のシェルターであるマイアミ・デイド・アニマルサービスのスポンサーになっており、犬の里親探しを支援しています。Smelly Sockは、2017年6~7月にクラウドファンディングで資金を集めて作られました。Smelly Sockの売り上げは、里親探しの資金に使われます。また、Smelly Sockを活用して犬がすぐに新しい飼い主になじめるよう、Smelly Sockは飼い主にも提供されます」

   米エモリ―大学の研究グループが、犬に飼い主の匂いがついた物を嗅がせて脳の働きをMRI(磁気共鳴画像)で調べると、「尾状核」という領域の神経活動が活発化したという。人間でいえば、快楽をつかさどる脳の領域で、犬は幸せな気持ちに浸りきっているわけだ。

旦那のパンツの上で寝っ転がるワンコに衝撃

   それにしてもなぜ「靴下」なのか。愛犬家のサイト「わんちゃんホンポ」(2017年8月3日)の「犬は靴下が大好き!」でもこんな女性たちの疑問の声が―。

「わが家のわんこもランドリーボックスから靴下を引っ張り出してカミカミするのですが、私のものばかりで、夫のは完全無視。夫の靴下はかなりクサイので、ニオイレベルならそっちが好きっぽいのにナゼ? きっと好きなのは私のフェロモンなんですね。あまり女っ気がない私ですが、愛犬に女と認められて嬉しいです。でも女同士なのがちょっと悲しいかな(笑)」
「うちの愛犬もいつも洗濯物を狙っています。洗濯物の入ったカゴをひっくり返した途端、クンクンクン調査をした後、必ず我が家の旦那のパンツの上に寝っ転がるのです! 最初見た時は衝撃でした。なぜよりによって一番イヤ~な匂いの旦那のパンツなの?! 靴下も大好きですが、これも旦那の靴下だけ。犬は本当に不思議です」

   飼い主の匂いの中でも特に「靴下」が好きな理由について、ペットの飼い主の教科書サイト「ペッター」(2015年12月11日)では、「犬が靴下を好きな理由5つ」をこう説明している(要約抜粋)。

(1)犬は匂いの強いものが好き。犬は生き物の匂いを好む。散歩中にミミズの上に寝転がって体をこすりつけたりするが、あれは生き物の匂いがするから。靴下には足の皮脂や汗が染み込み、有機物(生き物)の匂いでいっぱいだ。特に足は、体の中でも匂いが一番強い場所なので、犬にとっては靴下はまさに「ご馳走」になる。
(2)狩猟本能を刺激される。犬にとって生き物の匂い=獲物の匂いだ。靴下にじゃれている犬が次第に興奮して、靴下をかみながらブンブン振り回すのは獲物を食いちぎっている行動。
(3)自分をアピール。犬は自分より強い匂いを身にまとうことで群れの仲間に自分をアピールしたり、群れに溶け込もうとしたりする。その野生の名残りだ。
(4)飼い主の匂いがするから。犬は不安な時や我慢している時に飼い主の匂いが染み込んだ衣類を欲しくなる。靴下にじゃれている時は、実はさみしがっている。
(5)飼い主が好きだから。犬はもともと集団で生きる動物で、群れのリーダー犬の匂いを好む。リーダーの匂いに包まれていると、守られているように感じ、安心できるからだ。飼い主は犬にとって大好きなリーダーなのだ。

姉妹サイト