アパレルブランド「earth music&ecology」の新CMで、女優の広瀬すずさん(19)が「人の悪口だけは言いません」というセリフを何度も口にしていることが、インターネット上で妙な注目を集めている。
「ギャグでしょ?」「台詞に説得力が全くない」――。今回のCMを見たネットユーザーから、こんなツッコミが上がっているのだ。その理由は、過去に広瀬さんの発言をめぐって起きた「炎上騒ぎ」にあるようで......。
「とにかく、人の悪口だけは言いません」
広瀬さんが出演する「earth music&ecology」のCMは、2017年9月4日にブランドの公式YouTubeチャンネルなどで公開された。「幸せについて ~線路沿い編~」と題したもので、6日からテレビでも放映されている。
CMは、広瀬さんが線路沿いを一人歩きながら、「幸せ」について自問自答するという内容だ。30秒版と15秒版の2種類があり、それぞれ広瀬さんが独白するセリフの内容が異なる。
このうち「15秒版」の方で、広瀬さんは次のようなセリフを、自分に言い聞かせるような調子で語っている。
「人の悪口は言わない。とにかく、人の悪口だけは言いません。私は...幸せになれますか?なれますよね?」
この広瀬さんのセリフに、ネット上でツッコミが相次ぐことになった。広瀬さんが「人の悪口を言わない」と語っているのが、「皮肉」のように聞こえてしまうというのだ。
過去の「スタッフ軽視」騒動が...
広瀬さんといえば、15年6月に出演したバラエティー番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)で、番組スタッフを「軽視」するような発言をしたことで、大きな批判を浴びた過去がある。
このとき、広瀬さんはテレビ局の照明スタッフに対し、「どうして、生まれてから大人になった時に照明さんになろうと思ったんだろう?」と発言。音声スタッフの仕事についても、
「なんで自分の人生を女優さんの声を録ることに懸けてるんだろう?ってすごい考えちゃいます」
「本当に(マイクの長さを調節する)棒を...声を録るだけでいいの?って」
と疑問を呈していた。
この発言にネット上では「スタッフを馬鹿にしている」「毒舌と悪口の区別がついてない」との批判が集中。「炎上騒ぎ」となった。その後広瀬さんは、ツイッターとブログで、
「いつもお世話になっているスタッフの方々に誤解を与えるような発言をしてしまい申し訳ありませんでした。 本当にごめんなさい」
と謝罪していた。
今回のCMでの「悪口だけは言いません」というセリフで、こうした「スタッフ軽視発言」を思い出したネットユーザーは少なくないようで、ツイッターやネット掲示板には、
「広瀬すずの台詞に説得力が全くないんだけど」
「広瀬すずが『悪口は絶対言わない』とか言ってんのギャグでしょ?」
「広瀬すずの earth music&ecologyのCM 嘘つき」
といった皮肉気な声が寄せられている。なかには、「人の職業馬鹿にしといて悪口だとも思ってないのか」と広瀬さんを批判するような意見もみられた。
一方で、過去に上述したような騒動があった広瀬さんにこうしたセリフを読み上げさせるCM制作側の意図について、「炎上目的だろうな」「わざとだろ」などと推測するユーザーも出ていた。