家族同然の犬や猫が病気になったり、飼い主自身にトラブルが起こったりした時はどうしたらよいか。ペットと自分の「万が一」にどんな対策をしているか、インターネット調査のマクロミルが2017年8月29日にアンケート調査結果を発表した。
ペットの備えのトップは「かかりつけ動物病院」をつくること、飼い主の備えのトップは「親族に面倒を託す」だった。
「自分がいなくなった場合の対策」70%がしている
マクロミルの発表資料によると、調査はインターネットを通じ全国1000人の飼い主を対象に8月3、4日に行なわれた。ペットの「万が一」の備えとして行なっていること(複数回答)の最多は「かかりつけ動物病院をつくる」(82%)で、次に「貯金」(29%)、「迷子札の装着」(24%)、「ペット保険の加入」(22%)と続く。なお、別の迷子対策である「マイクロチップの装着」も12%いた。
「貯金」「保険」をしている人にかけている金額を聞くと、「貯金」の平均は、犬が29万5102円、猫が16万2164円。「保険」の月額支払額の平均は、犬が3169円、猫が2747円だった。「貯金」「保険」ともに、犬は30代と60代の飼い主が、猫は20代の飼い主が多くお金をかけていることがわかった。
ペットのために備えをしていても、飼い主自身に「万が一」が起こったら一大事だ。その対策をしているか聞くと、「備えをしている」人が70%もいた。その中で一番多いのが「面倒を親族に相談」(28%)だ。次に多いのが「貯金」(25%)、「面倒を友人等に相談」(7%)など。最近増えているといわれる「遺言書の用意」「老犬・老猫ホームへの入所」「ペット信託」は、いずれも2~3%以下だった。やはり、よく知っている人に世話を託す人が多いようだ。