近頃の北朝鮮情勢を受け、ボーカロイド曲「千本桜」がにわかに注目を集めている。
歌詞には「ICBM」という単語も登場するため、有事の際には「不謹慎」であるとして自粛ムードが広がるのでは、と懸念する声もあがっている。
「千本桜歌ってるとICBMの所で一瞬迷いがうまれる」
「千本桜」とは黒うさPさんが作詞作曲を手掛けたボーカロイド曲で、2011年に音声合成ソフト「初音ミク」を用いてネット上で発表された。ニコニコ動画での再生数は2017年9月現在1000万回を超えており、2015年のNHK紅白歌合戦で演歌歌手の小林幸子さんがカバーしたことでも話題となった。
同曲の歌詞には難解な言葉や、「反戦国家」「日の丸印」「ICBM」「戦国無双」など物々しいイメージを想起させる単語が登場し、歌詞の意味は各人によって様々な解釈がされている。「ICBM」は大陸間弾道ミサイルを意味するIntercontinental Ballistic Missileのことだと思われるが、北朝鮮がICBMの発射準備を進めるなど緊張感が高まるなか、報道を通して「ICBM」の意味を初めて知ったというツイッターユーザーも複数みられる。
「ICBM」の語を目や耳にするだけで脳内に音楽が再生されるという人もいるが、なかには
「千本桜歌ってるとICBMの所で一瞬迷いがうまれるやつ」
「好きな曲だけど、今の状況では不謹慎になるのかな...?」
など、純粋に歌を楽しむことにためらいを感じる人もいるようだ。