高山善廣の大けがで問われる事故防止策 先輩レスラー蝶野正洋は「規制」提案

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

「昔よりも技が激しくなっている」の指摘に

   「バラいろダンディ」では、タレントの内山信二さん(35)が蝶野さんに、「昔よりも(プロレスの)技が激しくなってますよね」と問いかけた。対戦相手から勝利を得るために、大技が高度かつ危険になっているとの指摘は、ある。受け身がとりにくく、頭部に直接大きな衝撃が走る落下技は、見ていてヒヤっとする場合もある。

   内山さんに対して蝶野さんは、高山選手のキャリアが25年以上である点に触れて、「そこらへんの(年数の)選手になると古傷があります」と答えた。1試合だけの影響ではなく、長年の「勤続疲労」で悪化を続けていた患部が、何かの拍子で「暴発」する可能性もあるというわけだ。高山選手が首を負傷したのも相手の大技を受けたからではなく、マットの上で相手ともどもくるりと1回転して抑え込む「前方回転エビ固め」をねらった際だった。脳梗塞から復帰後もファイトを続けてきた高山選手だが、キャリアを重ねると共に体のダメージがたまっていたのかもしれない。

   そのうえで蝶野さんは、こう発言した。

「(レスラー)本人たちも怖いんですよ、リングに上がる時は。ただリングに上がったら、そういった制御がなくなっちゃうところがある。今回はリングで起きた事故なんですけど、業界全体、プロモートする側、使う側がルールをかけないと止まらないと思います」

   先述の日刊スポーツの記事によると、新日本プロレスの三沢威メディカルトレーナーは、試合数を限定して選手のシリーズ参戦を考える意向を表明し、木谷高明オーナーも「選手の健康管理をすべて見直していきたい」と話したという。どこかでブレーキ役が必要な時期にきているのかもしれない。

1 2
姉妹サイト