インドネシアのタバコ事情は深刻
アルディさんの例は極端かもしれないが、米がん協会が発表している世界の喫煙状況調査「The Tobacco Atlas」によると、東南アジアの国々の中でインドネシアの15歳未満の喫煙率は2015年時点で57%と、半数以上に達している。人口が多い中国でも45%、その他の国々では30%台だ。5~9歳の男児の1.5%、女児の1.4%に喫煙経験があるという衝撃的なデータも出ている。
インドネシア保健省もこの問題を認識しており、同省のサイトでは未成年の喫煙者数が増加し続けていることに警鐘を鳴らすデータが掲載されていた。
日本ではタバコの規制が進みつつあるが、タバコが身近に存在し、近親者が喫煙をしていると子どもが興味を持ってしまうという問題はインドネシアに限定されるものではないだろう。自分の健康だけではなく、周囲や子どもに与えてしまう影響を考えなければいけない。