女性の8割がセックスでイッテない 米インディアナ大の学術調査で判明

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   セックスでオルガズムに達する女性はあまり多くない――。アダルト雑誌の記事ではなく、2017年7月5日に科学誌「Journal of Sex & Marital Therapy」で発表された米インディアナ大学による調査研究の結果だ。

   調査にあたった同大の性医学研究機関、セクシャルヘルスプロモーションセンターのディビー・ハーベニック博士は「性的な経験についてエビデンスレベル(科学的な根拠の度合)の高い調査が行われることはあまりない」とし、女性の性的経験、特にオルガズムについて正しく理解するために今回の研究に取り組んだと語っている。

  • コミュニケーションきちんと取っていますか?
    コミュニケーションきちんと取っていますか?
  • コミュニケーションきちんと取っていますか?

男女ともに勘違いをしている

   調査は民間の調査会社を通して全米に住む18~94歳までの女性1055人を無作為に抽出し、性生活のデータを詳細に収集している。純粋に学術的な意図で行われている研究だが、その調査内容はストレートだ。

   例えば「セックスだけでオルガズムに達するか」という質問に対し、「達する」と回答したのは18%で、36%は「セックスだけでは達しないので、陰核の刺激が必要」と回答している。「どちらとも言えないが刺激があったほうが達しやすい」と回答した女性も36%で、8割近い女性はセックスだけでオルガズムに達しないという実態が明らかになった。

   セックスだけで達しないと回答した女性たちの大半が、

「パートナーの気分をよくするためにオルガズムに達した演技をしている」

とも回答しており、ハーベニック博士は「多くの女性はセックスで達しないことを恥じたり罪悪感を覚え、パートナーとの関係に問題をもたらすこともある」とコメントしている。

   ちなみに2017年にフロリダ大学が行った男性を対象とした別の調査では、55%が「女性はセックスでオルガズムに達する」と回答しており、そもそも「勘違い」をしている男性も少なくない。

   オルガズムへの勘違いは女性側にもあるようだ。例えば「どのような方法であればオルガズムを得られるか」という問いに対し、「長くセックスをする」と回答した女性は約20%となっている。

   これに対しハーベニック博士は「オルガズムに達するのに時間が重要ではない」とし、性的なことに没頭できる環境や刺激、パートナーとの親密さ、その日の気分やストレスの度合いなど様々な要因に影響を受けると指摘していた。

セックスには知識と練習が必要

   では、女性がセックスでオルガズムに達する確率を高めるためにはどうすればよいのか。ハーベニック博士らはいくつかのポイントを具体的に挙げている。

   まず、セックスの一連のプロセスをルーチン化しないこと。つまり、「前戯は40分でセックスは30分」などのように、明確なパターンを設定しないように注意している。性的な接触による興奮の度合はその時々で大きく異なり、それをルーチン化してしまうとオルガズムに達することではなく、その都度決められた行為をすることが目的となってしまうためだ。

   そして何より重要なのが、コミュニケーションだ。ハーベニック博士もこう指摘している。

「そもそも好きなことや気分が良いことが必ずオルガズムにつながるわけでもありません。そのときどんなことをしてほしいのか、どうしたいのか、してほしくないのか。曖昧にせずきちんと話すことがとても大切です。人のセックスは動物の交尾と異なり『自然の営み』ではありません。互いに学び、練習しなければいけない行為なのです」
姉妹サイト