サウジアラビアサッカー連盟(SAFF)が日本人サポーターからにわかに称賛されている。
W杯アジア最終予選のアウェー・サウジアラビア戦を前に、日本人も詰めかけるであろうスタジアムへの入場方法を、「日本語」で説明しているのだ。その日本語はところどころ拙い部分があるのも相まってか、「これは親切」「ご丁寧に」と反響が出ている。
16時に「スタジアムの席のゲートが開かれます」
日本は2017年9月6日未明(日本時間)、アウェーの「キング・アブドゥッラー・スポーツシティ」でサウジアラビアとの最終予選第10戦(最終戦)を迎える。
日本はすでにロシアW杯出場を決めているものの、本戦へのはずみをつけるためにも良い結果で終えたいところ。一方、サウジは残る出場枠1を巡ってオーストラリアとB組2位争い。勝ち点は同じ16。オーストラリアの相手がタイで、勝つ可能性が高いため、サウジとしては是が非でも日本に勝利したいところだ。
そんな戦いを前にして、スポーツマンシップを感じる一幕があった。SAFF公式ツイッターは2017年9月4日、日本語で「キング。アブドッラーのスタジアムの入り方について-ジェッダ」(原文ママ。以下同)との言葉とともに、会場への入場方法を説明する画像を投稿した。ジェッダ(ジッダ)は同会場があるサウジの都市だ。
画像内の言葉も日本語。それによると、まず収容人数は「6万2241席」、16時に「スタジアムの席のゲートが開かれます」と開場時間を記載。スタンドへの入り方として、
「サウジサッポターの入口,スタンダード席へ!アウトサイドの席から(6,5,4,3番)」
「日本代表サッポターの入口,スタンダード席へ!アウトサイドのゲートから(3番),インサイドのゲート(1番)」
と、両チームのサポーターで入場ゲートが異なることを説明している。さらに、
「どうやって黄金の席と銀の席に着きますか?アウトサイドのゲート(2番)インサイドのゲート(1番,2番)黄金」
と、ハイグレードな席への案内と思われる一文もある。なお、SAFF公式アカウントは3日、同じ画像のアラビア語バージョンも投稿していた。
日本人には読解しづらいであろうアラビア語だが、日本語での説明が投稿されたことで、日本人サポーターからは
「サウジアラビアサッカー連盟、日本語でキング・アブドゥラ・スタジアムの入場方法を案内。やさしい」
「明日の対戦相手、サウジがご丁寧にスタジアムへの入り方等を日本語で解説してくれています」
「これは非常に親切なマニュアル」
「日本の方にスタジアムの入り方を解説してあげるサウジの鑑」
といった声が寄せられている。
一方で、サウジが瀬戸際にいることから
「サウジも嫌がらせするより接待した方が効果的って気付いたか」
との声もあった。