「コーヒー飲むと長生き」は人類共通 多人種調査で判明、健康パワーが凄すぎ

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熱帯の陽射しから裸同然の身を守るコーヒー豆パワー

   しかし、両研究ともその成分が何かは明らかにしていない。東京大学と国立がん研究所の研究発表文では、その成分が「クロロゲン酸とカフェインである」と明言し、こう書いている。

「なぜ、コーヒー摂取で死亡リスクの低下がみられるのでしょうか。第一に、コーヒーに含まれるクロロゲン酸が血糖値を改善し、血圧を調整する効果がある上、抗炎症作用があります。第二にカフェインには気管支拡張作用があり、呼吸器機能の改善効果があるといわれます。これらの効果が、循環器疾患や呼吸器疾患の死亡リスクを下げていると考えられます」

   全日本コーヒー協会のウェブサイトをみると、コーヒーパワーには植物の生い立ちに秘密がある。コーヒーは赤道直下の熱帯で栽培される。強い紫外線や害虫、細菌から身を守るため、抗酸化作用のあるポリフェノールを持っている。ところで、カカオやココナッツ、ヤシを見るとわかるが、多くの熱帯植物の果実は硬い殻で覆われ、紫外線や虫を防ぐ。しかし、コーヒーは柔らかい無防備な実をつけ、中の種子がコーヒー豆になる。豆は、裸同然でも大丈夫なほど強力な抗酸化力を持つポリフェノールを含んでいる。それが「クロロゲン酸」と「カフェイン」だ。デカフェのコーヒーには、カフェインより強力なクロロゲン酸が含まれるから、同様の健康効果があると考えられるという。

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