【羽鳥慎一モーニングショー】(テレビ朝日系)2017年9月1日放送
「寝具で変わる快眠術 長年使うとカビが...」
洋式のベッドに和式の布団。寝具に関するある調査によると、日本人の利用割合はほぼ同じぐらいだ。
ではベッドを使っている人は、マットレスを洗ったり取り換えたりしているだろうか。「20年間何もしていない」という番組スタッフのマットレスを洗浄したところ、驚きの結果が出た。
ひと晩でコップ1杯の汗、何年も吸収...
マットレスの寿命は本来10年、寝心地の良さが続くのは、新品から2~3年ほどだ。「睡眠改善インストラクター」の山品善嗣さんは、5年に1度は新調していると話した。
同じものを何年も使い続けていると、劣化してくる。注意点はふたつある。ひとつは、寝ていないのにマットレスがへこんでいる場合。山品氏によると、体重がかかるお尻の周辺がへこみやすく、こうなると寝ている時に自然な姿勢が保てなくなる。もうひとつは、スプリングのギシギシ音がする場合。寝返りの際に聞こえてきたら、かなり傷んでいると考えられる。
こうしたマットレスをそのままにしておくと、睡眠の質が悪くなり疲れがとれなかったり、朝起きた時に体の痛みを感じたりする。
さらに長年使ったマットレスには、汗や湿気でカビが生える恐れがある。人間は寝ている時、コップ1杯の汗をかくとされる。これを1年365日、何年も同じマットレスが吸収し続けたら――。
またカビはマットレス表面よりも、湿気がこもりがちな底面に生えやすい。カビが増えればアレルギーの原因ともなる。
番組では、20年以上同じマットレスを使っているというスタッフの部屋に、洗浄に赴いた。高圧スチームで汚れを分解した後、吸い出し、すぐ乾燥する。バケツにたまった吸い出し水を見ると、真っ黒に汚れていた。これがマットレスに潜んでいたのだ。
購入時は仰向けだけで寝心地を判断しない
マットレスを購入する場合は、何がポイントか。
寝具売り場や専門店に出かけ、販売されているベッドの上に横になって寝心地を確かめる。そこで「心地いい」と感じて購入したマットレスが、実際に家で使ってみたらそうでもなかったという感覚のギャップを感じた人もいるかもしれない。
短時間で最適のマットレスを選ぶのは難しい。そうかといって、売り場で何時間も寝るわけにはいかない。そこで、寝心地を試す場合は仰向けになるだけでなく、うつぶせ、横向き、さらに左右にゴロゴロと体を動かしてみるとよい。例えば横向きの際、マットレスによっては肩がつぶれて痛みを感じることがあると山品氏。できるだけ本当に寝ている時の体勢を再現してみる。
寝返りは重要だ。ひと晩の睡眠で20~30回を数える。マットレスの上で転がりにくいと、寝返りにも支障が出る。寝返りをしないと腰痛や関節痛の原因となったり、血流が悪化して疲労回復を妨げたりする。さらにずっと同じ姿勢で寝ていると、その部分が触れるマットレスとの間で熱がこもり、目が覚めてしまう。