東芝が繰り返した「甘い見通し」 「メモリ」売却めぐる混乱の本質

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「デッドライン」は過ぎたが...

   とはいえ、依然としてWDが売却先として有力であり、契約に近づいている事実に変わりはないようだ。日米韓連合がどんなに良い案を提示したとしても、WDとは既に協業関係にあり、東芝メモリは売却された後も引き続きWDとうまくやっていくしかない。まずはWDと和解して訴訟を早急に終わらせなければならない。結局、売却先はWDしかない、という現実に立ち戻る。

   計画通り2018年3月までに売却を完了するには、売却先決定は「8月がデッドライン」と言われていたが、既に経過した。もはや条件闘争を悠長に続けている時間はない。関係者は「新提案が出てきたことで、焦ったWDがおりてくる可能性もある」と期待するが、果たしてどうか。9月中の早期に東芝経営陣が売却先を決定できるか、関係者は固唾を飲んで見守っている。

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