2016年にジカ熱が大流行したブラジルで、ジカ熱やデング熱、マラリアといった感染症の拡大を防ぐため、特定の細菌に感染させた蚊を大量に放つという実験がスタートした。NHKやAFP通信などが2017年8月30日に伝えた。
報道によると、リオデジャネイロにある研究グループが、「ボルバキア」という細菌に感染させたネッタイシマカを大量に放ったという。感染した蚊と交配したメスの蚊は、卵を産んでもふ化しないという効果があり、こうした蚊が増えることで感染リスクを減らそうという試みだ。
同じ取り組みは、米グーグルが2017年7月から、米カリフォルニア州フレズノの市街地で感染症対策として始めている。今冬までに2000万匹の蚊が放たれる予定だという。