健康ご長寿は何を食べているの? 答えは発酵食品、一番スゴいのが...

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【林修の今でしょ!講座】(テレビ朝日系)2017年8月29日放送
「健康でも老けない秘話」

   元気で長生きしている人には、介護を必要とする病気になっていない。ひとつは認知症、もうひとつは骨粗しょう症だ。2つとも回避できれば、高齢でも自立した生活を送れると、お茶の水健康長寿クリニック院長の白澤卓二医師は話す。

   そのための重要な要素が食生活だが、番組の1000人調査で約9割の健康なお年寄りが共通して食べているものがあった。発酵食品だ。

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5位から2位まではキムチ、漬物、みそ、納豆

   白澤氏は、発酵食品が優れている理由を3点挙げた。

   1点目、発酵の過程で栄養素が数倍にもなることがある。例えば、大豆をそのまま食べて摂取できるビタミンBの量より、発酵させて食べるときのビタミンBの量は多くなる。2点目、発酵プロセスによりもともとは存在しなかった栄養素が生まれる。納豆の中にはビタミンKという栄養素があるが、元となる大豆の中にはない。ビタミンKは、納豆菌がつくるからだ。そして3点目、発酵により栄養が体に吸収されやすくなる。

   番組が実施した1000人の元気な高齢者の調査に基づいて、特に優れた発酵食品のランキングが発表された。5位から2位まではキムチ、漬物、みそ、納豆の順だ。この中で漬物は、ぬか漬けが「お勧め」という。

   そして第1位が、ヨーグルトだった。街角インタビューでお年寄りにマイクを向けると、「毎食ヨーグルト、1日3回(食べる)」という声を始め、多くの人がヨーグルトを挙げていた。

   ゲストの俳優、高橋英樹さん(73)も、ランキングをみてこう口にした。

高橋「ヨーグルト、納豆、みそ汁は必ず食べますね」

「1日1回」食べた人は糖尿病発症率が18%低かった

   白澤氏によると、ヨーグルトの乳酸菌が免疫力をアップしてくれる点がポイントだ。高齢になると、腸内環境を整えるのが重要になる。腸の中の善玉菌が多いと、がんになりにくい。また免疫力を上げておくことで、インフルエンザなどの病気にもかかりにくいと研究から分かってきた。

   米ハーバード大学の研究では、成人男女19万人を約30年間追跡調査してヨーグルトを食べる人と食べない人を比較した。その結果、ヨーグルトを1日1回食べた人は、糖尿病の発症率が食べない人よりも18%低かった。

   白澤氏は、バナナと一緒に食べるのを勧める。バナナに入っているオリゴ糖が腸内細菌を分解して、善玉菌が増えるという。また食物繊維も多く、これが善玉菌の「エサ」になるのでやはり好ましい。

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