水道水で認知症リスクが低下? 水中のリチウム濃度が作用している可能性

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因果関係は不明だが...

   英国のアルツハイマー病研究機関であるAlzheimer's Research UK(ARUK)は、今回の研究結果に対し、

「すでに(双極性障害の治療薬として)臨床で利用されている薬剤が低用量で認知症抑制につながるならば、非常に刺激的で興味深い研究結果だ。摂取する栄養成分を考慮するうえで、食事や飲料水中のリチウム濃度を参考にする意味もあるかもしれない」

とのコメントを寄せている。

   ただし、注意が必要な点もある。まず、大規模なデータ解析から導き出された今回の結果はリチウムが認知症を抑制するという因果関係を明らかにしたわけではない。あくまでも両者の相関関係を示している。

   また、水道水以外の条件を考慮していないので、例えばリチウム濃度が適量な地域は低量や高量な地域に比べて認知症リスクを高める何らかの環境要因があるといった可能性も否定できない。

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