2016年に大ブームを巻き起こした「恋ダンス」。新垣結衣さんと星野源さんが主演したドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)のエンディングで、出演者が星野さんの楽曲「恋」に合わせて披露したダンスの通称だ。
動画サイトやSNSには、有名人から一般人まで「恋ダンス」の動画が次々と公開されたが、星野さんの所属レコード会社・ビクターエンタテインメントは2017年8月末日をもってこれらの削除手続きに入ると今回改めて発表した。
「可能な限りお客様ご自身で」と呼びかけ
同社は当初「恋ダンス」ブームを考慮し、
「CDや配信で購入いただいた音源を使用し、ドラマエンディングと同様の90秒程度の『恋ダンス』動画をドラマ放送期間中にYouTubeに公開することに対し、弊社から動画削除の手続きをすることはございません」
と、一定の条件を満たせば音源使用を問題視しない姿勢を示した。さらに「ドラマ放送終了まで」としていたものを、2017年8月末日まで延長する措置も取った。
その後2017年2月、ウェブサイトに
「2017年9月1日以降は、弊社基準に従い手続きを行う予定」
であると発表し、それまでに投稿者自身で動画の公開中止・削除を行うよう要請する文章を掲載した。
今回その期日が迫ってきたことに伴い、改めてウェブサイト上に動画削除の手続き開始の案内および「可能な限りお客様ご自身で」と削除要請を記載した。しかし、世間一般にはまだ周知徹底されていなかったようで、「恋ダンス消されるの!?」など一部の間では戸惑いも広がった。一方で「今までたくさん楽しませてくれてありがとうございます」という感謝の声も続々と寄せられている。
すでに見られない動画も
動画サイトYouTubeでは、「恋ダンス」と検索すると今も48万件ほどヒットする(9月1日夕時点)が、すでに削除手続きが始められており、該当動画には
「この動画にはVictor Entertainment, Inc.さんのコンテンツが含まれているため、著作権上の問題で権利所有者によりブロックされています」
とのメッセージが表示される。
ビクターエンタテインメントは今回改めて公開した発表文で、
「たくさんの皆様に楽しんでいただきましたこと、スタッフ一同感謝と御礼を申し上げます。本当にありがとうございました」
とコメントしている。
J-CASTニュースが1日同社に問い合わせたところ、今回改めて発表したことについて、
「予想以上の盛り上がりがあり、当初アナウンスが曖昧な点もあったため、レーベルとして明確な規準を出すべきと判断し、改めて再度アナウンスさせていただきました」
と説明した。