インターホンや電話が「恐怖症」 知らない人との会話避ける人たち

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電話に慣れるどころかどんどん苦痛になる症状

   半面、電話応対に慣れない若者や「電話恐怖症」の人が増えていると指摘したのは、2017年7月24日付の日本経済新聞夕刊記事だ。「電話応対技能検定(もしもし検定)」を主催する日本電信電話ユーザ協会の吉川理恵子技能検定部長が、こう指摘している。

「若い人は固定電話にかかってきた電話で知らない人と話すことに慣れていない。いざ社会人になって電話で話すことに恐怖を感じてしまう」

   だがビジネスの場面では、文字だけでのコミュニケーションですべてを済ませられない。今でも電話での会話は、意思疎通を確実にするうえで重要だ。

   社会人としては、慣れを求められる電話応対だが、極度に通話を恐怖だと感じるようなら病気の可能性がある。それが「社会不安障害」だ。複数の専門クリニックのウェブサイトに説明がある。初対面の人を目の前にしたり、大勢の前でスピーチしたりする際に緊張するのは誰にでも起こり得るが、その不安があまりにも強く、さまざまな症状が現れたうえ、社会生活にも影響を及ぼすのなら問題だ。

   市ケ谷ひもろぎクリニック(東京)のサイトでは、社会不安障害を疑われるひとつとして「電話に出るのが怖い」を挙げている。「電話だと、口がもつれたり、声が震えてしまう。だんだん電話が鳴るだけで動悸がして手が震えるようになった」というケースだ。電話に慣れるどころか、どんどん苦痛になる。自分を責めたり抱え込んだりせず、適切な治療を受けて欲しい。実際に治って、社会で活躍する人も多いという。

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