「一人暮らしの必要はない」「サッカーの合宿には付いていく」――。
タレントの渡辺美奈代さん(47)が、2017年8月30日放送の「ナカイの窓」(日テレ系)で、自身の「子育て論」を語った。過保護とも思える数々のエピソードに、放送直後からツイッターなどでは賛否両論、さまざまな声があがっている。
「10歳くらいからお母さんいらない」
この日の番組のテーマは、「芸能人親子大集合!うちの親ヘンですSP」。渡辺美奈代さんと、20歳になる長男の矢島愛弥(やじま・まなや)さんが出演した。愛弥さんは現在、HIP-HOPアーティストとして活動している。
自分では「心配性なだけです」という渡辺さんに対し、愛弥さんの口からは次々と驚きのエピソードが飛び出す。
たとえば、
「連絡がすごい。どこにいても、『どこにいるの?』『何してるの?』と聞いてくる」
「高校1年生の時のサッカー合宿について来る。合宿の近くに家族で泊まっている」
「家族4人でグループLINEを作っているが、(渡辺さんから)GPSアプリが送られてきて入るよう仕向けられる」
など。どのエピソードも、司会の中居正広さんやハリセンボンの近藤春菜さんら、スタジオ中を驚かせた。
これに対し、渡辺さんは、
「1人暮らしはする必要ない。一緒にいた方が食事も作れるし掃除もできる。栄養面は偏っちゃいけないので」
「合宿についていくのは、何かあった時のため。先生もいるけど女手が必要かなと思って」
「GPSは心配でしょうがないから。今入っていないのは愛弥とお父さんだけ」
と真っ向から反論。中居さんは、
「1回栄養は偏らせるんだよ。失敗しねぇと、1回」
「たぶんだけど10歳くらいからお母さんいらないからね。メシと交通費くれりゃあいいの。そんなもんだよ男なんて」
と、中居流男子論をぶつけるも、渡辺さんにはなかなか響かない。
ついには、「これヤベぇって。(もう)刑務所だもん」と、さじを投げドン引きしていた。
「私が心配性なんですかねぇ(笑)」
渡辺さんは、番組終盤、臨床心理士の山名裕子さんから「ヘリコプターペアレント」と診断された。山名さんによれば、「ヘリコプターペアレント」とは「子供の頭上を旋回するように見張って、管理、干渉する親」のこと。最近増加傾向にあるという。
このような親に育てられた子供は、自発性や自己効力感が低くなるケースが多くなり、自分でいろんなことをできなくなる傾向が出てくるそうだ。
また、犯罪心理学者の出口保行さんは、「過保護、過干渉が1番問題。(渡辺さん)は統制監視型」と、指摘。
これを聞いた中居さんは
「渡辺刑務所」
「脱出計画はちゃんと考えないと」
と、愛弥さんに「脱走」を促していた。
放送直後から、ツイッターやインスタなどでは、
「渡辺美奈代さんあかんわ」
「親は子供を心配するのが仕事だけどそれを本人に言うのは『あなたを信用してません』って言うのと同じだと思う」
「よく息子グレなかったよ...」
と、過保護を指摘する声がある一方、
「息子愛に感動して涙...涙...」
「私も大学生の息子2人おりますが2人とも愛おしく子離れするつもりはありませ~ん」
「あんなに愛情たっぷりで優しいお母様に育てられた息子さんはとても幸せだと思います」
など、共感する意見もあがっている。
これら番組の反響を受けた渡辺さんは、31日ブログを更新し、
「私が心配性なんですかねぇ(笑)。子育てについて良く質問されますが、子供達とは、沢山話をする様にしていたり・・・子供が興味ある事は、親子でたのしんでみたり 私が一番楽しんでいるかも(笑)」
「心優しい子に育ってくれたらと・・・今も変わらず思い続けています」
と、コメントを出している。