横隔膜と背中の呼吸筋を鍛えるストレッチ
ただし、木下さんの呼吸法トレーニングは、プロのフリーダイバーだからこそできるワザ。一般の人には危険だという。そこで番組では、一般の人にもストレッチと呼吸法紹介した。呼吸の健康効果を長年研究している東京有明医療大学の本間生夫学長が考案したもので、方法はこうだ。
【呼吸に使う筋肉を柔らかくする「両手を上げる呼吸筋ストレッチ」】
(1)まず、頭の後ろで両手を組み、鼻から息をゆっくり吸う。
(2)口から息を吐き続けながら、腕を上に伸ばし、背伸びする。この時、組んだ両方の手のひらは下に向ける。横隔膜を引き上げる両脇の筋肉と腹筋を意識する。
(3)力を抜いて最初の姿勢に戻し、ひと呼吸。
【息を吸う筋肉=脊柱起立筋を伸ばす「背中を丸めながら伸ばす」ストレッチ】
(1)両方の手の平を胸の上部で重ね、鼻から息を吸って口から吐く。
(2)鼻から息を吸いながら、腕を前に伸ばし、背中を丸めていく。肩甲骨が開くのを意識する。
(3)息を吸えるところまで吸い続ける。手は大きなボールを抱えるイメージ。
(4)息を吐きながら、最初の姿勢に戻る。
呼吸法を使ったエクササイズといえば、ヨガと並んで女性に人気のあるピラティスが効果的だ。マドンナ、ジュリア・ロバーツ、キャメロン・ディアス...。歳をとっても美しいスタイルを保ち続ける彼女たちは全員、ピラティスの経験者だ。ピラティスは、深くてゆっくりとした呼吸をストレッチなどの動きと連動させて行なう。ピラティス指導者のArisaさんがこう説明した。