24時間テレビ「喘息を言い訳にしない」 番組表現に疑問、医師「我慢は禁物」

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羽生選手のアドバイスは見事だった

   一方番組内で、喘息に悩む少年スケーターに対する羽生選手のアドバイスは、見事だった。少年との会話の中で「僕もそうだった」と共感を示しつつ、

「みんなと違う経験をしているかもしれないけど、自分にとっては普通じゃない?別に人と比べる必要ないよ」
「自分が普通だと思ったら、それを克服するためにいっぱいがんばればいいと思います」

   「病気を言い訳にするな」という第三者からの押しつけとは正反対。自分自身が喘息と向き合ったうえで、自分はどうなりたいか、そのために何をすべきかを自分で決めるという考え方だ。これは羽生選手が子どもの頃、1998年の長野冬季五輪男子スピードスケート500メートルで金メダルに輝いた、清水宏保氏(43)から受けたアドバイスに基づいていた。実は清水氏も幼いころから喘息だったのだ。

   イベントで清水氏にサインを求めた羽生選手は、「金メダリストになるにはどうすればよいか」と聞いた。清水氏の答えはこうだ。

「肺が弱い分、ハードな練習をしなければならないけど、それを乗り越えれば世界と戦えるようになる」

   羽生選手と清水氏、超一流アスリートの考えは共に「自分の力で克服する」だ。誰かに強制されて我慢してやるという考えは、みじんもない。

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