「野球とサッカー、国民的スポーツはどちらか」という企画で議論するテレビ番組が放送された。
番組には両スポーツから元プロ選手が複数出演。元サッカー女子日本代表の澤穂希が「野球は90分間走らないからね」と言えば、元プロ野球投手の下柳剛が「アレを見てたらイラッとする」とサッカーの試合の「ある場面」を批判した。
Jリーグの試合は「なんか遅い」
2017年8月26日放送のバラエティー番組「ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(TBS系)。
まず元野球日本代表の宮本慎也が「海外のサッカーの試合を見たあとにJリーグの試合を見ると、なんか遅いんですよね」と発言。すると元サッカー日本代表の前園真聖は「ちょっと遅いだけなんで。ちょっとですから」と「遅さ」自体は認めてしまった。
それでも、スペインリーグのバリャドリードでプレー経験がある城彰二は「(Jリーグが遅いのは)理由がある」と切り出し「海外はピッチに水をまく習性があるので、ボールが速く動く」と反論。元サッカー代表の福田正博も「日本は暑いからそんなに速く動けない」と追従したが、元楽天監督の大久保博元に「それ言い訳じゃないですか。暑いところは海外にもある」と即座に言い返された。
それでも福田は「日本の湿度は大変」と食い下がり、「サッカーは90分間走らないといけない」としたところで、澤が割って入った。
「野球は90分間走らないからね」
プロ野球が1試合3時間強あるため、宮本が「90分だけでしょ?」と口を挟むと、澤は「90分間走り続けたことあります?」と食って掛かった。野球側は「ないです」と苦笑いするしかなかった。MCの名倉潤が「だから(野球選手は)みんな太ってるやんか」とツッコむと、元代表の武田修宏は「サッカー選手はみんなスリムだから」と胸を張った。
「サッカー選手ってなんか異常に痛がりません?」
一方野球側も、阪神などで活躍した下柳剛が「サッカー選手ってなんか異常に痛がりません?」と挑発。「カードが出たらピコピコピコって(走って)いく。アレを見てたらイラッとするんですよね。僕ら(野球選手)もボール当たりますけど、(元横浜、中日の)タイロン・ウッズのピッチャーライナーがボンッて当たっても平気な顔して投げて、(ベンチ)裏に行ってから隠れて痛みを感じるんです」と比較しながらサッカーの「痛がり方」をくさしていた。
野球とサッカーのファンは日ごろからインターネット掲示板上で盛んに「対立」していたこともあり、放送後に書き込みが殺到。サッカー派からは
「『Jリーグは遅い』とdisってるけど、プレーそのものも間の取り方もダラダラしてMLBより明らかに試合時間が長いし選手が通用していない自覚がまだ無いのか」
「野球は世界で人気無いから、オリンピックも東京五輪で消滅するな」
「そもそも野球はスポーツなのか?」
と、野球のプレースピードの遅さや、世界的人気の無さを指摘する声が多い。
野球派からは
「サッカーは知識ないと何してるかわからんのを90分見るだけだから退屈だよね 新規は入りにくいと思う」
「世界では流行ってるとかマジでどうでもいい話しだよね 国内に目を向けないと サッカーが好きならJリーグ応援してやれよ」
「まず日本代表という特定人気ビッグクラブを作るなよ」
など、点が入りづらい性格や、国内プロリーグであるJリーグ人気が高くない点を指摘する声が続々とあがった。
これら以外にも「野球とサッカーがお互いをお互いに罵倒し貶しあってる様にしか見えない」とする向きも一部に出ていた。